今学期のワールドオリエンテーションのテーマは「韓国・朝鮮半島」。11月に韓国のガンジースクールを訪れて交流する予定です。
現状を知るために、まずは歴史を知ることから。
特に、いわゆる近代に焦点を当てて学びました。
日露戦争付近の情勢を簡単に確認。
1905年に終結した日露戦争の勝利によって、朝鮮半島の保護権を持つことができるようになり、1910年に日本による韓国併合が行われ、その後に皇民化政策や創氏改名などにつながっていく…そのような流れを映像で確認しました。
更に、日本にとっての終戦、韓国にとっての独立(光復)の日を経て、その後の南北の分断、更に朝鮮戦争へ…
この時の世界全体の情勢が反映された出来事でした。
それが今の朝鮮半島、その隣にある日本にどのようにつながっているのか、視点を向けてみます。
その後はグループに分かれて、感想や意見を出し合って全体でシェアしました。
最後にそれを受けて、以前出した韓国・朝鮮半島への疑問や気になることを出した模造紙に追加のキーワードを書いていきました。
日本と関係する重要な歴史について、目を向ける時間でした。
その次の時間は「現代」に目を向けました。
最近よく聞く「徴用工」とか「GSOMIA(ジーソミア)」とは何なのか…それがどのような歴史を背景に、現代の問題として出てきているのかについて考えました。
まずは「慰安婦」のことについて。戦時中にどういうことがあって、戦後にどのような動きがあって、今どういう認識になっているのか…いろんな視点で考えると実に複雑な感じになりますが、それをそのまま受け止める感じで学びました。
徴用工の話では、国同士のやり取りと、個人の人権の視点とを分けて考えてみました。
この後に日本による韓国に対するホワイト国除外、そして韓国によるGSOMIA破棄と続きます。
このような状況の中で、今後の日韓関係についてどう考えるのか。
次に訪問するコリアNGOセンターのことを紹介しました。
ホームページに記された想いを読んでみると…
・人権問題としての徴用工問題の解決を
→国と個人を分けて考える
・過去の歴史の直視を
→歴史を知る、知ろうとする
・経済・市民交流の促進を
→報復をやめて対話する
・嫌韓ヘイトとメディア
→適切な在り方を目指す
というようなことを大事にして、
「新たな東アジアの時代をともに歩む韓日関係へ」
というメッセージが伝わってきます。
以上のようなことを知って、コリアNGOセンターに行った時に聞いてみたいことを各自で考えました。
それをまた最後にシェアをして、訪問する準備が整いました!
(J.S.)
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